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スーツの着こなしを知らないのに紳士服でバイトを始めた大学生の頃のエピソード

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私は北陸に住んでいる50代の会社員の男性です。今から30年ほど昔のとても恥ずかしいエピソードです。

その頃の自分はどちらかといえばおしゃれな方だと自負心を持っていましたが、簡単に打ち砕かれた思い出です。

私が大学4年生の時に紳士服のアルバイトを約半年ほどしていたことがありました。募集はどこかの広告で見つけて電話をかけました。そのとき電話で、仕事はスーツでしますのでスーツを着て面接に来てくださいとの事でした。私はわかりましたと答えました。

その時までにスーツを着たことはありましたが、ネクタイをする方法は完全に忘れていました。それで、自分の父にネクタイの仕方だけを聞いておきました。後はなんとかなると考えて、それ以上の注意点は聞いていませんでした。本当に簡単に何とかなると思っていたのです。

私は紳士服販売をする大手のその会社の面接に出かけて行きました。面接はそこの店長が行いまいした。いろいろと接客について丁寧な説明がありました。この説明は比較的落ちついて聞くことができました。自分でも何とかなると考えていたからです。接客のアルバイトはいくつか経験があったからです。

しかし、スーツの着こなしの基本の話がはじまると急に恥ずかしくなってきました。

まず、最初は靴下の色はスーツの色と同じ色にしてできるだけ目立たないようにするという話がありました。

思わず、自分の足下を見てみました。しっかりと白いスポーツソックスでした。

それも目立つロゴが入っていました。

それを見ると急に恥ずかしくなり、できるだけ足下を見ないようにしました。ネクタイの仕方を父に聞いたときに、このことも聞いておけばよかった思いましたが、この時点では後の祭りでした。どうにもなりませんでした。

次にスーツではベルトと靴の色は同色に合わせるのが基本ですと説明がありました。このときもびっくりしました。

私のベルトは茶色で靴は黒色だったからです。このときはできるだけベルトが見えないようになにげなく隠すようにしました。このときも父に詳細な事を確認しておけばよかったと思いました。とても恥ずかしくその場をすぐに離れたいくらいでした。

そうこうするうちに面接はなんとか終わりました。この後、速攻で面接をうけた紳士服とは違う店で黒色のベルトを買いました。その店で直接買うこともできましたが、さすがに恥ずかしくてできませんでした。

面接での出来事を家に帰って、両親に話をしました。そうすると、大きな声で笑われました。2度目の辱めが待っていました。両親からは何でそんな重要な事を聞かなかったのだと言われました。そんな事ではこれから社会に出てやっていけないぞと説教まで食らう羽目になりました。本当にこの時はいやになってしまいました。

面接の次の日に合格の連絡がありました。合格はよかったのですが、一言、服装にはくれぐれも気をつけてくださいと念を押されました。

店長自らの電話でしたが、心なしか店長が笑っているようにしか聞こえませんでした。この時はうれしさと恥ずかしさが半分半分混じった妙な感覚でした。今でも時々、あの時の感覚を思い出すことがあります。

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